建築AI研究所建築会社・一人親方のためのAI活用メディア

設備の納まりを、AIで照合する。

天井裏の高さ300mmと必要高さ330mmを照合し、寸法不足・点検・配管の確認事項を整理する説明図

設備の図面と仕様書をAIに渡し、寸法や確認が必要な箇所を整理します。具体例で照合の進め方を紹介します。施工できるかの最終判断は、担当者が現場条件も含めて確認します。

関連:建築図面をAIでチェック / 建築積算・数量拾いをAIで進める

1. 図面と機器の条件を、見比べてみよう。

例えば、天井裏にエアコンを入れる工事。機器の本体だけでなく、据付や点検に必要な空間も見比べます。下は、図面と機器の条件を1枚にした練習用の資料です。

架空の天井断面図。梁下から天井面は300mm。条件メモでは本体250mmに上部余裕80mmが必要。点検と配管の条件は未記載
架空の機器・寸法による説明用の図です。実在機種の施工条件ではありません。画像を押すと拡大できます。

こんな確認ができます。

  1. 必要な高さに、30mm足りない

    図面の空間300mm

    必要な高さ330mm

    本体250+上部の余裕80=330mm。図面の300mmに対して、30mm不足しています。「本体が入る」だけでは、必要な空間を満たすとは限りません。

  2. あとから点検・交換できる?

    点検に必要な空間や開口の条件が、資料にありません。機種の据付説明書と天井の図面をそろえ、空調担当・天井の施工担当に確認します。

  3. 排水の配管は、どこを通す?

    エアコンの水を流す配管(ドレン)の行き先・高さが未記載です。空調の設計・施工担当に、ルートと必要な条件を確認します。

この例では高さ不足は計算できますが、点検や配管は「要確認」。分かることと、追加資料が必要なことを分けるのがポイントです。

2. 画像を付けて、この3行を送る。

難しい指示から始めなくても大丈夫。図面と条件を渡して、「ここに収まる?」と聞いてみましょう。今回も、下の3行で実際に試しました。

図面と機器の資料を添付してから送ります。

  1. 図面と機器の資料を用意する

    まずは上の練習用画像を保存。自社で試すときは、設置場所の平面図・断面図と、採用する型番の据付図・据付説明書を用意します。細かい文字は、読める大きさの画像にしましょう。

    図面の版と機種をそろえます。自社資料はアップロードしてよいものを使い、不要な個人情報は除いてください。

  2. ChatGPTに資料を添付する

    新しいチャットで「Work」を選び、入力欄の「+」→「写真やファイルを追加」から画像を選びます。小さな画像が表示され、読み込みが終わるまで待ちます。

    ChatとWorkの違い・画面を見る →

  3. コピー → 貼り付け → 送信

    上のコピーボタンを押す→ChatGPTの入力欄をクリック→Ctrl+Vで貼り付ける→「↑」を押します。Macは⌘+V。複数の設備がある図面なら、「右奥のエアコン」など見てほしい場所も一言添えます。

実際の入力画面。図面と、短いお願いだけ。
ChatGPT Workに練習用の断面図を添付し、収まるか、気になるところと確認先を表にするよう3行で依頼した実際の画面
画像を押すと拡大できます。画面や利用できる機能は、契約・端末・設定で異なります。

文字が読み取れていなければ、該当部分を拡大した画像を追加して「この寸法をもう一度見て」と頼めます。

3. 回答を確かめて、担当者へ確認。

実際の回答。30mm不足と、確認する相手を整理。
実際のChatGPTの回答の一部。必要高さ330mmに対して30mm不足し、実機の条件や現地寸法は担当者への確認が必要と整理している
この練習用図面への回答の一部です。同じ依頼でも、回答は変わることがあります。

まずは元の資料で「300」「250」「80」を見直します。AIの読み違いや見落としもあるため、寸法の基準面・単位・図面の版が同じかまで確認しましょう。

AIの指摘は、担当者に確認するためのリスト。
「30mm足りないから天井を30mm下げればよい」と、そのまま施工変更は決めません。実機の条件・配管・点検・他設備との関係をまとめて確認します。

確認をお願いする文章も、続けて作れます。

チェック結果を確かめてから、同じチャットで続けて頼めます。

確認文の例

A-01の梁下〜天井面は300mmですが、M-01の必要高さは330mmで、30mm不足しています。採用機種の必要寸法をご確認ください。併せて、点検スペースとドレン配管のルート・高さも確認をお願いします。配置・機種・天井高さなどの変更方針をご教示ください。

確認先は役割に合わせて選びます。機器の条件はメーカー・空調担当、建物や天井との調整は設計担当・現場監督へ。資料と現地の条件がそろってから、施工可否や変更案を判断します。

図面の数字・表の食い違いも確認したい方は、図面チェックの記事もご覧ください。

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